人間の体は60%水分でできてる!
人間の体は、ほとんど水分でできています。
その水分量は体重に対して以下のような割合になっています。
乳児:体重の約80%
幼児: 約75%
小児: 約70%
成人: 約55~60%
細胞の内側にある細胞内液と、血管やリンパ液、脳せき髄液、腹水、尿などの細胞外液に分かれます。
この細胞外液は体液とも呼ばれます。
全身に栄養と酸素を届ける動脈、老廃物と二酸化炭素を回収する静脈
静脈が回収しきれなかった大きな老廃物を回収するリンパ液
血液とリンパ液の流れはスムーズな方が
古い細胞から新しい細胞に生まれ変わるスピードがあがるため
アンチエイジング(老化防止)にもつながります
ちなみに、細胞が生まれ変わる周期は部位によって違います。
- 肌 約28日
- 胃腸 約2~5日
- 筋肉/肝臓 約2ヶ月
- 骨 約3か月
人間が1日に必要な水分量
ほとんどの人が水分が不足しているといわれています。
実際、私が働くスポーツジムでお客様に聞いてみても「500㎖」くらいの人が多いのです。
意識して飲んでいる人で「1~1,5ℓ」という状況です。
しかも、お茶やコーヒーなどが含まれている場合がほとんどです。
普通に生活しているだけでも飲料水から最低でも1,5ℓは摂りたい‼
運動をしている人は、運動した時間や強度などに合わせて
更に水分を摂る必要があります。
この水分補給には、お茶やコーヒーなどのカフェインが入っていないものになります。
水分が不足すれば、血液がドロドロになり流れが悪くなります。
リンパ液も90%は水分なので流れが悪くなります。
血液やリンパ液がスムーズに流れなければ
細胞に栄養と酸素が十分に届けられないうえに
老廃物の回収が滞る…そのため
結果的に各細胞の老化を促進するようになってしまいます。
また、水分不足が続くと筋肉が硬くなったり、足がつるのような症状につながる場合もあります。
【がぶ飲み】は尿で排泄されてしまうので、ちょこちょこ飲むように心がけて☆
アンチエイジングのためにも水分摂りましょう!
老廃物回収役リンパの流れが悪いとどうなる⁈
①老廃物の排泄が上手くできなくなる
リンパ液には、静脈に回収しきれなかった大きな老廃物が回収され排泄されていきます。
この中には、たんぱく質や脂質、乳酸なども含まれています。
滞るとセルライトができてしまったり、疲れが抜けにくい状態になります。
その結果、便秘・肌荒れ・冷え性・むくみなどに悩まされる場合もあります。
②ウイルスや細菌に負けやすくなってしまう
体の免疫細胞に「白血球」があります。
白血球には、リンパ球・単球・顆粒球などがありますが
この中の “リンパ球” が免疫のメインとして頑張ってくれています。
リンパの中には、リンパ節とよばれる老廃物をろ過するシステムがあります。
このリンパ節に、リンパ球(T細胞・B細胞・NK細胞)が待機していてウイルスや細菌を死滅してくれます。
*その後マクロファージが、退治後にウイルスや細菌の残骸を食べてくれます。
リンパの流れが悪くなると、これらの免疫システムも十分に機能しなくなってしまいます。
細胞がどんどん老化し、シワ・しみ、風邪をひきやすくなったりします。
リンパの流れを良くして免疫力UP!
アンチエイジング
①日々、こまめな水分補給をしよう
②老廃物をろ過する【リンパ節】をほぐそう
全身のリンパ節が詰まっていると、リンパ液がせっかく流れても外に排泄することができません。
膝窩リンパ節⇒鼠経リンパ節⇒腹部リンパ節⇒腋窩リンパ節⇒鎖骨リンパ節を順番にほぐしましょう。
特に、左側のリンパの出口付近【腋窩リンパ節】と【鎖骨リンパ節】は沢山のリンパ液が流れてくるので丁寧にしっかりマッサージしましょう。
マッサージする時には、指の腹や手のひらなどを使い皮膚から2mmくぼむくらいの優しい圧で円を描くようにマッサージします。
③筋肉を動かそう
リンパ液は、リンパ管(壁)にある筋肉によって緩やかに動いています。
リンパ管は、筋肉が収縮したときに圧迫され、緩んだ時に流れます。
この筋肉の収縮活動に助けられながらリンパ液は出口めがけて押し出されています。
特に【肩甲骨周辺】と【第2の心臓 ふくらはぎ】を積極的に動かしましょう!
④インナーマッスルを動かそう
全身に網目のように張り巡らされているリンパは最終的に静脈にかえります。
足先や指先などの末端から骨盤内を通り、腸も経由して中心部にある“深部リンパ管”に集まって、その出口を目指して流れます。
この“深部リンパ管”は、骨に近いところを流れているのでインナーマッスルを動かすことが良い刺激になります。
インナーマッスルを動かすときには、「骨から動かす」イメージで動くと良い!
骨から動くピラティスオススメですね☆
☝ピラティスとは?をクリック!ご覧くださいね。
⑤交代浴をしよう
38~40度くらいの湯舟で15分くらい入浴します。
この時に、血管の収縮活動を促すために
湯舟を出たり入ったりを繰り返します。(回数は2~3回くらい)
血のめぐりが良くなり、リンパの流れもスムーズになります。
⑥自律神経を整えよう
リンパを動かしているのは“副交感神経”です。
交感神経優位が続くと血管と同じようにリンパ管もギューッと縮こまってしまい流れが悪くなります。
深い複式呼吸は、横隔膜の働きによってお腹のリンパ節に刺激を与えてくれます。
気持ちの良い深呼吸をしたり、ヨガ・ピラティスや太極拳などがオススメです!
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