体の柔らかさって何で決まる?無理なく体を柔らかくする方法

健康ブログ

生まれたばかりの赤ちゃんは、股関節も肩関節も柔らかいものです。

保育園や幼稚園に通う年齢5~6歳くらいまでは、柔軟性にそれほど個人差はないそうです。

では、なぜ?

体が硬い人と柔らかい人がいるのか?

成長過程で、差が出てくるのってご存知ですか?

幼少期は、体を沢山動かして遊ぶことが仕事といわれるくらい子供は動きたくてしかたありません。
そうなんです!
思いきり走り回ったり飛び跳ねたりして元気に遊んで自然と体を動かしています。

小学校に入ると、運動が好きで走り回っている子と、外遊びより家を好む子で活動量に個人差がでてきてきます。

中学生~大人と身体能力にも差がでてきて使われなくなった筋肉がやがて硬くなってしまうのです。

人間の体は動くようにデザインされています。

ピラティスの原型【コントロロジー】を考案したジョセフ・ヒューベルトゥス・ピラティスは、著書『YOUR HEALTH』でこのように述べています。

私は誰かれかまわず、椅子に座って1時間まったく動かずおとなしく過ごすように言ってみる。子供が何故それを嫌がるのか?
筋肉はひきつり、しびれ、やがて何も感じなくなる。
この姿勢自体が、非常に不自然なもので本当に休息できる人はいない。

動物も人間も、可能なかぎり全ての方向に体を動かす。身体活動の自由は何にも勝る。赤ん坊がつねに動こうとするのは自然の法則に従っているから。

要するに、人間生活を送る上での不自然に固定された姿勢が体を不健康にしているということを言っています。

また子供のころから、体をよく動かしたほうが良いということも述べています。

出来るだけ裸足でいさせた方が、足裏の感覚も敏感になり身体能力を育むことになると言われたりします。

子供の体を動かしたいという、自然な本能に合わせて思いきり遊ばせたほうが良い!

昔はゲームやスマホなどはありませんでした。
子供たちは、泥んこになりながら思い思いにアイデアをだして遊んで創造力を育んでいました。

体は動くようにデザインされています!

柔軟性って何で決まる?

体が硬い人、柔らかい人

硬い人には硬い人の悩みがあり、柔らかい人には柔らかい人の悩みがあります。

柔軟性とは?そもそも何で決まるのでしょうか?

①関節の動く範囲が大きいかどうか

②動きやすさ(引っ掛かりがあるのか?)

③神経伝達がスムーズ

この3つになります。

①は、そもそもの関節の構造で、構造上、硬い人もいます

②は、関節を繋いでる部分が硬いか柔らかいか?というところです。

筋肉や腱、靭帯が硬かったりすると関節の動く範囲は狭くなります。これを関節の可動域が狭いと言ったりします。

関節可動域が狭く、筋肉が必要なときに必要なだけスムーズに伸び縮みしない状態だと怪我したり疲労回復の妨げになったりします。

*余分な脂肪が動きの妨げになってるそんな場合もあります。
筋肉が大きく発達しすぎてる場合も、同様です。

 

数年前に、開脚ストレッチが大流行しました。
私の所属するジムでも、開脚ができることに憧れる人が多いです。
柔らかい方が良いと思っている人が多いとは思いますが…

柔らかすぎると関節がグラついてることになり、これはこれで怪我のリスクが高まります。

③は、運動不足で神経伝達が乏しいということです。

体の隅々まで動かしている人と、一部の筋肉しか動かしてない人
一目瞭然で体の動きのスムーズ差が生まれます。

試しに

足を前に伸ばした長座の姿勢で、足首回しを膝と股関節まで連動するようにやってみてください。

動きがぎこちなくカクカクしてたら、日常的に歩く動作でもどこかの特定の関節に負担がかかってるかもしれません。

背骨は柔らかい方が良い

背骨は体を支える柱。
中心で軸になりバランスをとってくれています。

背骨を支える背骨周辺の筋肉が硬く動きが悪くなると、背骨が歪んだり首や肩甲骨、骨盤などの動きも悪くなります。

この背骨の柔軟性は、体の中心であるので様々な動きにも関係します。

背骨周辺が硬いと後ろを振り返るなどの体を捻る動作もしにくくなります。
運転をしている時に、後ろを振り返りにくいと体の不自由さを感じたりしませんか?

腕を上げる動作も腕の筋肉ばかりで頑張ってしまい、腕が疲れやすくなるなど…
動きにも制限がでてきたり、腕が上がらなくなったりする場合もあります。

背骨からは神経も出てるため、神経を圧迫してしまうことによる痛みなどの可能性もでてきたりします。

柔らかい背骨を維持するために、背骨と背骨の間のスペースを意識して
捻じったり、前に倒したり、後ろに反ったり、横に倒したり様々な角度で動かします。

背骨を1つ1つ動かすつもりで体を動かすと緩んできます

また多裂筋という背骨のキワにつく筋肉。
重力に負けずに立っていられるのも、この筋肉が支えているからこそなのです。

この多裂筋。
硬くなりすぎてしまうと、背骨の動きが悪くなってしまうため柔軟性を保っておきたい筋肉なのです。
実はストレスや内臓の不調などでも硬くなりやすい性質があるようなので腹式呼吸などを取り入れて自律神経を整えるのもオススメです。

ストレッチポールなどで脊柱起立筋や多裂筋を緩めることも習慣にするとGOOD!


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